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お茶でも飲んで、ほっと一息ついてみませんか?

そのぎ茶(彼杵茶)は香り高いまろやかな蒸し製玉緑茶が人気!2018年の日本一に輝いた今注目の優秀お茶ブランドです。

日本一の蒸し製玉緑茶 そのぎ茶

そのぎ茶は、長崎県の東彼杵町(ひがしそのぎちょう)という町で生産されています。

東彼杵町は古くからお茶の産地でしたが、「そのぎ茶」というブランドを確立し始めたのは最近のことなんです!

町をあげて実施したブランディング戦略により、2年連続の日本一に輝いた大注目の銘柄です。

そもそも「そのぎ茶」ってなに?

そのぎ茶とは

そのぎ茶は、長崎県南部に位置する東彼杵町(ひがしそのぎちょう)で生産されています。

東彼杵町で生産された原料茶を100%使用して加工されたお茶を「そのぎ茶」と呼び、50%以上100%未満の割合で使用したお茶を「そのぎ茶ブレンド」と呼びます。

この条件は、公益社団法人日本茶業中央会が2009年に発表した「緑茶の表示基準」(PDF)で定義されている日本茶共通の基準です。

ちなみに、今回この記事を書くためにそのぎ茶について調べましたが、そのぎ茶に他の産地の茶葉をブレンドして「そのぎ茶ブレンド」として販売している商品はひとつも見つかりませんでした。

その理由は、そのぎ茶の生産者さんたちがこれまで力を入れてきた「量より質」というブランディング戦略にあると推測できます。

そのぎ茶のブランディング戦略については、記事の後半「そのぎ茶の「ブランディング戦略」」にて解説していますのでご覧ください。

2つの街道が交わる「にぎわいの宿場町」

長崎街道と平戸街道が交わる「にぎわいの宿場町」

約400ヘクタールの茶畑が広がる東彼杵町は、大村湾を一望できる台地にあります。東彼杵町は佐賀県との県境にあり、山を隔てた向こう側には「うれしの茶」で有名な嬉野町があります。

うれしの茶ついて、もっと知りたい人は以下の記事も合わせてご覧ください。

このあたりでは、一番茶の育成にあたる4月中旬ごろに朝霧が発生しやすく、昼夜の気温差があるため、まろやかで香り高いお茶ができるのが特徴です。

地形的にお茶の栽培に向いていることから、東彼杵は古くからのお茶の産地でした。

現在では、長崎県産のお茶の約6割におよぶ年間約700トンのお茶が、ここ東彼杵町で生産されています。

東彼杵町は、長崎と江戸をつなぐ長崎街道と平戸から延びた平戸街道が交わる立地で、古くから多くの人が行き交う地域でした。

お茶だけでなくみかんやイチゴ、お米などの農産物の産地でもあります。

また海に面しているため漁業も盛んで、明治時代から続くクジラ肉の販売が有名です。

そのぎ茶の特徴

そのぎ茶の特徴

そのぎ茶は日本では珍しい玉緑茶に分類されるお茶です。

葉の形状が丸く、勾玉状に「ぐりっ」と丸まった形をしているので「ぐり茶」とも呼ばれます。

丸まった茶葉が、急須の中でゆっくりと開きながら旨みが出るので、味や香りの移り変わりを楽しめるお茶です。

そんな玉緑茶は、蒸し製玉緑茶もしくは釜炒り玉緑茶として加工されます。ほー、蒸すか炒るかの違いですね。

蒸し製玉緑茶は日本全体で見ると生産量が少ない製法ですが、九州地方では盛んに生産されているお茶です。

東彼杵町は特に蒸し製玉緑茶での評価が高く、日本の品評会はもちろん世界の品評会でも優れた賞を多数受賞しています。

ほっとワード!「そのぎ茶」

ここからは、そのぎ茶にまつわるトピックをご紹介します。

日本一を連覇中!注目の「蒸し製玉緑茶」

日本一を連覇中!注目の「蒸し製玉緑茶」

そのぎ茶の多くは、蒸し製玉緑茶として加工され、出荷されています。

蒸し製玉緑茶は、茶葉をまっすぐに整える「精揉(せいじゅう)」という工程を行いません。

それにより茶葉に与えるストレスが少なくなるため、渋みが抑えられ、甘みや旨みのあるお茶に仕上がります。

そして冒頭にも書きましたが、そのぎ茶は全国茶品評会 蒸し製玉緑茶部門にて、とても優秀な成績を収めています。

全国茶品評会とは、部門別に日本一のお茶が決まるイベントです。

ここに出品できるのは地方大会を勝ち抜いたお茶たちなので、いわば「お茶のインターハイ」ですね。

その全国品評会において、そのぎ茶は2017年大会と2018年大会の2年連続で日本一の農林水産大臣賞を受賞しています。

そして産地ごとの上位3名による合計点によって順位がつけられる産地賞も2年連続受賞!

2018年に関しては、1位だけでなく2位も3位も東彼杵の農家さんで、表彰台独占の完全優勝っぷりです・・・。(笑)

さらに、日本だけでなく世界緑茶コンテストでも最高金賞を受賞するなど、海外からも高い評価を受けています。

見よ!この輝かしい受賞歴を

そのぎ茶の農家さんが出品した近年の品評会やコンテストをまとめてみました。

いやー!素晴らしいですね!

そのぎ茶ブランドによる近年の受賞歴

  • 2010年 第49回農林水産祭り 蚕糸・地域特産部門 天皇杯受賞
  • 2011年 世界緑茶コンテスト2011 最高金賞・パッケージ賞受賞
  • 2013年 世界緑茶コンテスト2013 最高金賞
  • 2014年 日本茶AWARD2014 日本茶大賞受賞
  • 2016年 日本茶AWARD2016 日本茶準大賞受賞
  • 2017年 第71回全国茶品評会 蒸し製玉緑茶部門 農林水産大臣賞・産地賞受賞
  • 2017年 日本茶AWARD2017 日本茶大賞受賞
  • 2018年 世界緑茶コンテスト2018 最高金賞受賞
  • 2018年 第72回全国茶品評会 蒸し製玉緑茶部門 農林水産大臣賞・産地賞受賞

ご覧のとおり、近年そのぎ茶農家さんが揃って優秀な成績を収めているのは、単なる偶然ではありません。

「そのぎ茶」という銘柄を確立するためのブランディング戦略によるものです。

その背景にあるのは、そのぎ茶が「うれしの茶」として出荷されていた過去でした・・・。

そのぎ茶の「ブランディング戦略」

そのぎ茶の「ブランディング戦略」

東彼杵町は、有名なお茶の産地である嬉野に隣接しています。

そのため、そのぎ茶という名前の知名度は低く、うれしの茶にブレンドして販売されていました。

しかし、現代人のお茶離れやペットボトルのお茶の台頭により、茶葉の売れ行きが低迷。

知名度のなかったそのぎ茶は、その影響を大きく受けたそうです。

東彼杵の製茶産業を守るため、後世につなぐため、そのぎ茶としての銘柄を確立するべく、1987年にそのぎ茶振興協議会が発足。

製茶研修工場の建設や皮膜資材を導入、研修会への積極的な参加などを促し、品質向上に努めました。

また、2017年には20年ぶりの復活となる手摘みによる摘採も実施され、近代的な茶園を目指すだけでなく文化の継承という点にも目を向けた活動を行いました。

その結果、数々のコンテストで優秀な成績を収め、知名度はぐんぐん上昇!

うれしの茶の影に隠れ、注目されていなかった「そのぎ茶」ですが、今や日本一の蒸し製玉緑茶と言っても過言ではない銘柄へと成長しつつあります。

もちろん、こうした取り組みも要因のひとつですが、一番はお茶農家さんの努力お茶への愛が生んだ結果ですよね。

また、さらなるブランド力向上を目指して、ロイヤルブルーティージャパンと提携した「ワインボトル入りそのぎ茶」の販売も予定しているのだとか。

100年前から?「釜炒り茶」の海外輸出

歴史ある「釜炒り茶」は100年前からすでに海外で評価されていた?

東彼杵で生産されるお茶のメインは蒸し製玉緑茶ですが、希少価値の高い釜炒り玉緑茶の生産も行っています。

釜炒り製法は、室町時代に中国から伝わった製法です。発祥の地と呼ばれる嬉野に近いことから、東彼杵でも古くから生産されていました。

東彼杵は長崎と江戸をつなぐ宿場町

東彼杵のお茶のルーツをたどると、そのぎ茶をはじめとする九州のお茶は、日本が開国する前の時代から海外でも人気だったという興味深い史実があります。

東彼杵町は、長崎と江戸をつなぐ長崎街道の宿場町であり、平戸から延びた平戸街道が交わる立地だったので、歴史的にも多くの人が行き交う場所でした。

海外からのお客さんも多く、ドイツ人医師のケンペルやスウェーデンの植物学者ツンベルク、ドイツ人医師シーボルトといった偉人たちも、東彼杵町でそのぎ茶を飲み、ヨーロッパに持ち帰って紹介したといわれています。

そのぎ茶を海外に輸出した女性貿易商 大浦慶

日本での販売だけでなく、日本から海外への輸出も盛んに行なわれていました。

大浦慶(おおうらけい) は、そのぎ茶をはじめとする九州地方のお茶を集めて海外への輸出に成功した長崎の女性貿易商です。

「お慶さん」として親しまれた大浦慶さんは、お茶の輸出ビジネスで財を成し、坂本龍馬に代表される幕末の志士たちを金銭的に支援したと言われています。

その人柄が描かれた、大河ドラマ「龍馬伝」に関連して、「そのぎ茶とお慶さんまつり」というイベントも開催されました。

ちなみに、日本好きとして知られる画家 ゴッホの作品には、茶箱のフタをキャンバスにして描かれた作品もあるんですよ!

若い世代の活躍に注目

若い世代の活躍に注目

そのぎ茶に注目が集まっている理由のひとつとして、若い世代の活躍が挙げられます。

先ほどリストアップした受賞歴の中に、世界緑茶コンテストでの受賞がありましたよね。

2011年に最高金賞とパッケージ賞、2013年と2018年に最高金賞をそれぞれ受賞しています。

どれも若い世代のそのぎ茶農家さんによるユニットでの参加でした。

2011年2013年は、ながさき茶ネットワークの「COMPARISON」

2011年の世界緑茶コンテストでは、「COMPARISON(比較)」というそのぎ茶の商品が最高金賞とパッケージ賞を受賞しました。

これはながさき茶ネットワークという生産者組織内で結成された4名の生産者によるプロジェクトチームが出品したものです。

蒸し製玉緑茶の中でも、「浅蒸し」「深蒸し」「かぶせ」「ろじ」といった微妙な違いを楽しめるパッケージ商品です。

2011年は20代~30代女性向けの商品でしたが、2013年は男性にターゲットを絞った「COMPARISON2~茶漢~ 漢の茶の楽しみ方」という商品で挑み、見事、最高金賞を受賞しています。

ながさき茶ネットワーク 世界緑茶コンテストTPメンバー

  • 東坂茶園 東坂幸一さん
  • 深緑の里 大場真悟さん
  • (有)前田製茶 前田晃宏さん
  • 山口製茶 山口亨平さん

2018年はTSUNAGU SONOGI TEA FARMERSが受賞

近年では、「TSUNAGU(つなぐ SONOGIそのぎ TEAてぃー FARMERSふぁーまーず)」という若い世代の6人によるユニットが、海外進出を視野に入れたアプローチを展開しています。

2018年の世界緑茶コンテストでは、TSUNAGU SONOGI TEA FARMERSの6人が作った6種類のお茶がティーバッグで楽しめるパッケージ商品「SIXSENSES」が最高金賞を受賞しました。

TSUNAGU SONOGI TEA FARMERSメンバー

  • 大山製茶園 大山良貴さん
  • 東坂茶園 東坂幸一さん
  • ふくだ園 福田新也さん
  • 中山茶園 中山公輔さん
  • 深緑の里 大場真悟さん
  • おのうえ茶園 尾上和彦さん

海外展開に向けて「茶園民泊」?

海外展開に向けて「東そのぎグリーンティーリズム」という農家民泊プログラムも始まっています。

茶摘みや加工体験、工場見学はもちろん、日本茶インストラクターによるおいしいお茶の淹れ方や茶葉の調理方法のレクチャーなど、盛りだくさんの内容です。

自分で摘んだお茶を釜炒りにして持ち帰ることもできちゃいます!楽しそう!

ちなみに、東彼杵には抹茶を生産する工場がありませんでしたが、2019年4月頃から抹茶生産工場の運用が始まる予定です。

抹茶は海外でも人気なので、今後どう展開していくか注目ですね。

東彼杵おすすめスポット

東彼杵を旅行するなら絶対に行きたいおすすめ観光スポットをご紹介します。

道の駅「彼杵の荘」

道の駅「彼杵の荘」

長崎自動車道の東そのぎICから、国道205号を佐世保方面へ約300メートル進んだ場所にある「道の駅 彼杵の荘(そのぎのしょう)」は東彼杵の観光地のひとつです。

古民家風の外観で、東彼杵町で生産された特産品や野菜、果物を販売しています。

物産館のほかにもレストランや休憩コーナーなどがあり、ちょっとした休憩にもおすすめです。

後ほど紹介する「東そのぎ特産うまかもんフェスタ」も毎年ここで開催されています。

九州 道の駅ランキング 土産部門第1位!

「彼杵の荘」は、九州じゃらん読者が選んだ「【九州】道の駅ランキング2018」にて土産部門の第1位に輝きました。

満足度は93.3%!すごい!連日多くの人で賑わっているそうですよ。

道の駅で味わえる!そのぎ茶スイーツ

道の駅「彼杵の荘」には、そのぎ茶を使用したお菓子やスイーツがたくさんあります。

人気の「そのぎ茶ソフトクリーム」は1日最高で200個売り上げたこともあるそうですよ!

そのぎ茶を練り込んだ白あんをハチミツ入りの生地で包んだ「茶ちゃ焼き」も人気です。

また、東彼杵名産のくじらが入った「くじら入りだご汁」も外せません。

だご汁というのは九州地方の郷土料理です。小麦粉を練ってちぎった団子が入っています。

年間販売数1万4929食の人気メニューです。

道の駅「彼杵の荘」で味わえるグルメ

  • そのぎ茶ソフトクリーム
  • 茶ちゃ焼き
  • そのぎ茶まんじゅう
  • そのぎ茶最中
  • そのぎ名物くじら釜飯
  • くじら入りだご汁

この他にも、お弁当や定食メニューがあります。

土曜・日曜・祝日には、お茶屋さんによるそのぎ茶試飲会を開催しています。

テイクアウトメニューも充実しているので、ドライブの休憩に立ち寄ってみては?

道の駅の隣にある「歴史民俗資料館」

道の駅に隣接する「歴史民俗資料館」には、この地域の歴史に関する資料が展示されています。

もちろん、そのぎ茶に関連した展示もありますよ。

新茶シーズンである4月中旬から5月頃は、そのぎ茶の品評会やイベントを開催しています。

東彼杵に行くならイベント時期がおすすめ

東彼杵に行くならイベント時期がおすすめ

毎年5月第2週の金曜・土曜・日曜に開催される「そのぎ茶市」では、お茶はもちろん、さまざまな出店が立ち並びます。

8月には、東彼杵町の納涼花火大会があり、11月下旬の土曜・日曜には、道の駅 彼杵の荘にて「東そのぎ特産うまかもんフェスタ」が開催されます。

2018年のうまかもんフェスタは11月24日(土)、25日(日)だったので、2019年もおそらくそのあたりに開催されると思われます。

新鮮な農産物・海産物の直売会や、長崎和牛・牡蠣の即売会もあります。和牛と牡蠣は、なんとバーベキューコーナーで焼いて食べてOK!最高ですね!

また、そのぎ茶のおいしい入れ方や釜炒り体験、茶園のバスツアーなども実施しています。

近くの観光地もまとめました

その他の観光地もまとめてみました。

東彼杵を訪れた際はぜひ観光してみてくださいね。

東彼杵のその他の観光地

そのぎ茶を購入するには

そのぎ茶を購入するには

そのぎ茶の茶葉を購入する方法は、お店で買うかネットで買うかの2択です。

お店で買うメリットは、ズバリ「試飲」ができること。

しかし、そのぎ茶専門店のほとんどが長崎県内にあるため、東京や大阪のお茶屋さんでお目当ての商品を探すのは大変です。

なので九州以外にお住まいの方はネットストアで購入するのがおすすめです。

ちなみに、東彼杵町にふるさと納税するともらえる返礼品の中にも、そのぎ茶がありますので興味のある人は探してみてくださいね。

そのぎ茶のギフトを贈りたい

「お茶は飲むけど、お茶屋さんで買ったことない・・・。」という人、結構多いと思います。

お茶はプレゼントにもぴったりです。

お茶はおじいちゃんおばあちゃんの飲み物、というイメージがある人もいると思いますが、最近ではパッケージがかわいい商品なども多数販売されています。

片付け楽ちん!ティーバッグのそのぎ茶

「急須で入れるお茶はちょっと面倒だな・・・。」という人には、ティーバッグで入れるお茶がおすすめです。

そのぎ茶のティーバッグ商品も数多く販売されています。

急須って洗うの面倒だし、ひとり暮らしだと急須が家にない場合も多いですよね。

おすすめは、世界緑茶コンテスト2018で最高金賞を受賞したTSUNAGU SONOGI TEA FARMERSによる「SIX COLORS」という商品です。

受賞したのはこの商品ではないんですが、同じメンバーが作ったティーバッグ商品なので、おいしいこと間違いなしです!

もっと手軽に!ペットボトルのそのぎ茶

そのぎ茶をもっと手軽に味わいたい人には、ペットボトルの商品もおすすめです。

「茶葉を買う前に、試しに飲んでみたい!」という人はぜひ検討してみてくださいね。

そのぎ茶のまとめ

そのぎ茶のまとめ

そのぎ茶は長崎県東彼杵郡東彼杵町で生産されています。

町内のお茶農家が団結して行ったブランディング戦略により、全国茶品評会 蒸し製玉緑茶部門にて2018年、2019年と2年連続の日本一に輝いている、大注目の銘柄です。

また、玉緑茶に分類されるお茶なので、1杯目、2杯目と、入れるたびに変化する味や香りが楽しめます。

参考サイト

© 2019 Eimee Inc.